電気設備点検・試験・測定業務
受変電設備における各種測定・試験・点検を実施しています。使用する計測機器は、お客様のISO 管理基準に対応した校正済みの機器を使用し、豊富な経験と各種技術基準に基づき、設備の状態を総合的に評価・診断します。

測定
接地抵抗測定
接地集合端子盤にて各接地極を負荷側から切り離し、直読式接地抵抗計による測定を実施します。各接地極の接地抵抗値を個別に確認し、電気設備技術基準の解釈に基づいて総合的に判定します。
(電気設備技術基準の解釈 第17条・第18条・第19条・第24条・第28条)
特高・高圧絶縁抵抗測定
技術基準による判定基準値が設定されていない設備についても、測定電圧1,000Vの絶縁抵抗計を用いて最小単位ごとに測定を実施します。各測定結果を総合的に分析し、設備の劣化状況や絶縁性能を適切に評価・判定します。
低圧絶縁抵抗測定
低圧配電盤から各使用設備へ供給する低圧幹線を対象に、電路と大地間の絶縁抵抗測定を実施します。各開閉器単位で測定を行い、電気設備技術基準(省令第58条)に基づいて絶縁性能を確認し、安全性を総合的に判定します。
低圧分電盤絶縁抵抗測定
低圧分電盤から使用機器までの負荷設備について、電路と大地間の絶縁抵抗を各開閉器ごとに測定します。測定結果は、電気設備技術基準(省令第58条)に基づき評価・判定し、電路の絶縁状態および設備の安全性を確認します。
蓄電池 内部抵抗測定
専用の蓄電池診断テスターにより、鉛蓄電池の直流内部抵抗・端子電圧を測定し、蓄電池の性能低下や劣化状態を確認します。測定結果は、メーカー指定の管理基準値と使用年数を踏まえ、総合的に判定を行います。

試験
保護継電器試験
保護継電器試験各種保護継電器を対象に、最小動作値・瞬時要素・時限特性・位相特性等を測定し、保護機能が正常に維持されていることを確認します。
判定基準継電器は機種や用途により管理値・適用規格が異なるため、JIS・JEC・JEM等の関連規格および製造メーカー指定の管理基準値に基づき、測定結果を総合的に評価・判定します。
シーケンス、インターロック試験
シーケンス試験(操作状態表示試験、保護連動試験)
現場操作および中央監視室からの遠隔操作により、遮断器・開閉器の開閉動作を確認します。開閉状態が表示灯等により適切に表示されることを確認するとともに、保護継電器動作時の遮断機能、トリップ対象機器、警報および表示名称について正常な連動動作を確認します。
インターロック試験
遮断器・開閉器の操作において、設備保護上必要となる操作禁止条件(インターロック条件)を確認し、条件成立時に誤操作が防止され、対象機器が正常に操作不可となることを確認します。
避雷器放電特性試験及び点検
避雷器本体の清掃・外観点検を実施し、絶縁抵抗測定により絶縁性能を確認します。基準値を満足していることを確認した後、商用周波放電開始電圧試験を実施します。試験後には再度絶縁抵抗測定を行い、規定値以上であることを確認することで、避雷器の健全性および保護性能を総合的に評価します。
コンデンサ容量測定及び点検
高圧進相コンデンサ本体の清掃・構造点検を実施し、膨らみや油漏れなどの異常状態がないことを確認します。さらに、各相間の静電容量を測定して不平衡率を算出し、対地間絶縁抵抗を測定することで、コンデンサの劣化状態および絶縁性能を総合的に評価します。
絶縁油特性試験(全酸価・絶縁破壊電圧)
油入変圧器等の絶縁油を使用する機器を対象に、絶縁油の劣化状態および絶縁性能を確認するため、全酸価試験・絶縁破壊電圧測定試験を実施します。
絶縁油のサンプリングは当社技術員が行い、専門試験機関による特性試験結果をもとに、絶縁油の状態を総合的に評価します。
(高圧受電設備規程 JEAC 8011-2008 準拠)

点検
計器用変成器点検
各種測定・試験に使用する計測器は、お客様のISO管理基準に対応した校正・管理された機器を使用しています。点検結果は、電気設備技術基準をはじめとする関連法令・規格・技術基準等に基づき、測定結果や設備状況を総合的に評価・判定します。
- □接続端子部締め付け具合、過熱の有無の確認
- □外装において発錆、汚損等の有無について目視点検
- □付属ヒューズの状態確認
- □引き出し型に関しては接続部の状態確認
遮断器点検(VCB・GCB・OCB等)
受変電設備に使用される遮断器について、現行機種であるVCB(真空遮断器)・GCB(ガス遮断器)から、旧型機種であるOCB(油遮断器)・MBB(磁気吹消遮断器)まで幅広く点検を実施しています。各遮断器はメーカー・型式・定格により構造や管理基準が異なるため、仕様書およびメーカー基準を確認したうえで、機器ごとに適切な点検・評価を行います。以下に、代表例として真空遮断器(VCB)の点検内容を紹介します。
- 外観点検
- □遮断器本体に発錆、腐食、外傷がないか目視点検
- □一次側、二次側接続部に過熱がないか、また接続部に緩みがないか確認
- □制御配線に断線がないか確認
- □接地線に断線がないか、またA種接地母線に接続されているか緩みはないか確認
- 動作、付属装置点検
- □遮断器の機構部が円滑に動作するかの確認、及び機構部へ注油
- □開閉表示部の動作(入、切表示)の確認、カウンターの動作確認
- □真空バルブの汚損、損傷がないか確認
- □遮断器投入状態において接点消耗量が目安線内にあるか目視にて確認
- □継電器において遮断器がトリップ(遮断)するかの確認
以上の点検以外にも精密点検としまして、「真空バルブの真空度測定」「開閉特性試験(三相不揃いなど)」「主回路接触抵抗測定」「最小投入・引外電圧測定」を実施しています。
開閉器点検(PAS・DS・LBS・VS・GS等)
高圧受変電設備に使用される各種開閉器について、柱上気中開閉器(PAS)、断路器(DS)、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(LBS)、真空開閉器(VS)、ガス開閉器(GS)等の点検を実施しています。各開閉器はメーカー・型式・定格により構造や管理基準が異なるため、仕様およびメーカー基準に基づき、機器の状態確認・性能評価を行います。以下に、代表例として限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(LBS)の点検内容を紹介します。
- □主接点の接触具合、過熱の有無の確認
- □消弧カバーの焼損の有無の確認
- □ヒューズ接続部の過熱の有無の確認
- □ヒューズの定格電流の確認(負荷設備との確認)
- □ロック機構部が円滑に動作するか確認
・ロック解除によるトリップテスト
・ストライカーを作動させてのトリップテスト - □開閉表示(入切)の確認
変圧器点検(油入・乾式)
高圧受変電設備に使用される油入変圧器・乾式変圧器等を対象に、点検を実施しています。各変圧器は容量・構造・メーカー・型式により管理基準が異なるため、仕様およびメーカー基準に基づき、外観確認、絶縁性能、接続部、冷却機構、付属装置等の状態を確認し、設備の健全性を総合的に評価します。以下に、代表例として油入変圧器の点検内容を紹介します。
- □碍子直近端子(一次側、二次側)の過熱がないか目視点検
- □外装において発錆の有無について目視点検
- □油温計の指針は適切であるか確認
- □高圧、低圧の碍子の汚れ、破損個所の有無を確認
- □接地線が断線していないか確認
- □各接続部に緩みがないか締め付け確認
- □高圧、低圧の碍子の汚れ、破損個所の有無を確認
- □一次側、二次側導体に変色がないか、また絶縁紙、絶縁布が焼損していないかの確認
- □タップ板のねじの緩みがないか目視点検にて確認
- □絶縁抵抗の測定
- □絶縁油に関する試験(外部専門機関に委託)
特高、高圧、低圧盤点検
高圧受変電設備のキュービクル・スイッチギア盤内機器、およびフレーム式変電設備の母線・電路を対象に、詳細な点検を実施します。各機器の構造や設置状況を踏まえ、外観確認、接続部の状態確認、絶縁部の劣化確認、固定状態の確認など、多角的な観点から設備状態を評価します。以下に、代表例として一般的なケーブルの点検内容を紹介します。
- □ケーブルの汚損・損傷・亀裂の有無
- □三叉管の汚損・損傷・亀裂の有無
- □テープの剥離の有無
- □シールドアースの接地の状態(零相変流器の貫通処置の確認を含む)
- □ブラケットの位置、締付具合
- □ケーブル立上りの異物混入
- □ケーブルの絶縁距離
- □接続点、テーピング部のトラッキングの有無
- □トリプレックスケーブルのシールドアースの非接地側の処置(3本結合)
- □シールドアースの2点接地の有無
母線、線路点検
- □損傷・発錆・腐食・変形・過熱の有無
- □他物との離隔、地表高さ、たるみ、ゆるみ、接続状態の確認
- □相間距離の確認
- □支持碍子の汚損・損傷・ヒビ割れ・傾斜・脱落・締付具合
- □電線貫通部(ZCT・ベーク)のトラッキングの有無
- □高圧、低圧電線の許容電流値確認
- ※トラッキングとは、ケーブル表面の漏れ電流の影響で、絶縁物の表面に炭化現象が生じてしまうこと
変電所・附帯設備点検
変電所内の施設の点検をします。以下に参考として、一般的な点検内容を記載します。
- 安全対策
- □保護柵、危険表示、区画等の状態
- □保護具の施設、保守通路の状況
- □不要物、可燃物の有無
- □人的環境、扉施錠の状況
- 照明設備
- □各部の照度、非常灯の状態
- 消化設備
- □火災報知器の状況
- □消火装置の配置、消火対策
- 災害・公害対策
- □台風・地震対策、騒音の程度
- □雨雪の浸水、吹込みの有無
- □小動物の侵入防止対策

絶縁診断
高圧ケーブル診断
高圧ケーブルを対象に、直流漏れ電流法による絶縁診断を実施し、ケーブル内部の絶縁状態を確認します。さらに、シールド絶縁抵抗測定およびシールド(遮蔽銅テープ)抵抗測定を実施することで、絶縁層や遮蔽層の状態を総合的に評価し、ケーブルの健全性を判定します。
ケーブル絶縁診断とは?
- ◎印加電圧
3kV・1分、6kV・1分の2ステップで、3相一括にて実施し、
不具合がある場合には、各相毎に追及試験
※印加電圧は回路電圧に応じて変わります。上記は6.6kV回路例です。 - ◎記録チャート
漏れ電流 FS20μA(0.2μA/DIV)、印加時間 6cm/min - ◎直流漏れ電流法で測定します
(高圧受変電設備規定 JEAC8011-2020)
試験手順
シールド法について
試験方法
- ①各開閉器等は開放して、ケーブル単品に近い状態にする。
②シールドアースを両端とも接地からはずし途中接地していないことを確認する。
※シールドアースの絶縁抵抗が1MΩ以下の場合は、
シールド法によるケーブル診断は困難なため、ケーブル単品での試験となります。 - 【備考】
上記の方法で試験を行うことにより、芯線~シールド間のみの漏れ電流を記録でき、
他の機器の影響を受け難くケーブルの判定が容易にできます。
[劣化診断例]
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①CV、水トリー

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②吸湿劣化

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③外傷及び端末部不良(ただし、破壊に至ってないもの)
